ワシズ-閻魔の闘牌 (1) (近代麻雀コミックス)
麻雀漫画では、ない。
皆さんご存じ、アカギに出てくる鷲巣の若かりし頃のお話です。
まず最初に注意して頂きたいのが、「麻雀」をメインに持ってきてはいません。
麻雀に付随する人間関係・ヒューマンドラマがメインです。
非常に残念だったのが、麻雀シーンに思考や駆け引きといったものが皆無なこと。
「チー・ポン!」「ツモ!」等のただのセリフだけで麻雀が描かれているのが
何より勿体ないですし、アカギのようなロジック麻雀を期待している方は
肩すかしをくらうこと間違いありません。読んでいて麻雀が強くなったり、
戦略的幅が広がることはまず皆無ですが、とりあえず鷲巣というキャラが好きな方、
麻雀は二の次でいいや、という方には向いているかも知れません。
残念ではありますが、どちらかというとアカギを読んでいる方が楽しいです。
インパクトが弱いかな・・・
周知のとおり、福本伸行の作品は心理描写のリアルさなど、人間の本性の描き方が巧みです。
アカギと死闘を演じた鷲頭の若かりし頃を描いたということで嬉々として読んでみるも、その荒唐無稽さはまるで「魁!男塾」のようなものでした。
やはり「協力」ではなく福本伸行本人による作品として描いてほしかったです。
狂気
「凌ぎの哲」で「麻雀放浪記」を野生的に脚色した原氏がアカギの宿敵・鷲巣の過去に挑戦した。
ペンチで目や口に牌を突っ込む拷問・少々狂っている方が生き残りやすいなどの、若い頃の鷲巣ことワシズの狂気は、アカギの原作者・福本伸行というよりも嶺岸信明っぽい。極めつけはヤモリを食べるシーンだ。単行本でも雑誌でもワシズが食べる一月前に天牌では八角五郎が牌を飲み込んでいた…。これでお二人の雰囲気もそっくりに見えるようになってしまった。その時の対戦相手・ハヤブサ(アカギの鈴木らしい)はワシズの仲間になるきっかけである。ゲテモノを口に入れるのは偶然だっただろうが、天牌のよっちんがハヤブサと、三國健次郎がワシズとかぶるようにはならないで欲しい。
アカギはワシズとコラボするのだろうか。キムさんは部下が心配そうに見ているんだから、仲間にはしなくても助けてやれよ。彼の生死は不明だが、生きていればアカギに客演してもらいたいところだ。

